食道疾患の診療
Ⅲ 食道癌の診療 21 食道癌に対する放射線療法―粒子線治療も含む
溝口 信貴
1
,
高草木 陽介
1
,
加納 希生
1
,
島 聖
1
,
土田 圭祐
1
,
芹澤 慈子
1
,
鎌田 正
1
,
吉田 大作
1
,
加藤 弘之
1
1神奈川県立がんセンター放射線治療科
キーワード:
放射線単独療法
,
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
Keyword:
放射線単独療法
,
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
pp.1158-1164
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002325
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1980年代後半に米国のRadiation Therapy Oncology Group(RTOG)で施行されたランダム化比較試験(RTOG 8501)により,食道癌に対する根治的化学放射線療法は放射線単独療法と比較して有意に生存率が向上することが示されている.根治的化学放射線療法は,切除可能であるT1―3N0―3M0(UICC TNM第8版)に対しては食道温存を図ることができる治療選択肢の一つとして,切除不能であるT4N0―3M0や所属リンパ節転移でないリンパ節転移(M1 LYM)症例に対しては標準治療として行われている.
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