特集 慢性便秘―新たな分類と病態・診断・治療
4.診断
稲森 正彦
1
,
飯田 洋
1
,
藤田 浩司
1
,
日下部 明彦
1
1横浜市立大学医学部医学教育学
キーワード:
ブリストル便形状スケール
,
警告症状
,
危険因子
Keyword:
ブリストル便形状スケール
,
警告症状
,
危険因子
pp.387-392
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000286
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便秘は医師として基本的な診療対象の一つであるが,わが国の実地診療のなかでは混沌とした概念である.今回,慢性便秘症ガイドラインが刊行され,そのなかで診断につき概説された.問診,身体診察,検体検査,画像検査,専門的な医療機関で行う検査という流れのなかで,解説が行われている.問診では警告症状,危険因子の概念のほか,ブリストル便形状スケールの紹介が盛り込まれている.検体検査では二次性便秘を念頭においた検体検査についても言及されている.画像検査に関しては除外診断としての腹部単純X 線検査と注腸X 線検査,内視鏡検査が紹介され,一部,保険適用外であるが専門的施設で行われる検査についても触れられている.本稿ではその一部を紹介する.
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