特集 慢性便秘―新たな分類と病態・診断・治療
3.病態生理
鹿野島 健二
1
,
大久保 秀則
1
,
中島 淳
1
1横浜市立大学附属病院肝胆膵消化器病学
キーワード:
結腸通過時間正常型便秘
,
結腸通過時間遅延型便秘
,
便排出障害型便秘
Keyword:
結腸通過時間正常型便秘
,
結腸通過時間遅延型便秘
,
便排出障害型便秘
pp.383-386
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000285
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慢性便秘症は病態から器質性便排出障害,大腸通過正常型(NTC),大腸通過遅延型(STC),機能性便排出障害(OD)に分類される.それらを引き起こす原因として小腸運動障害,大腸運動障害,直腸肛門運動障害が指摘され,その病態はそれぞれがclear‒cut に疾患・状態を指すものではなく重複することで慢性便秘症を形成している.長らく不明のままであったそれぞれの病態について,近年開発された消化管運動検査によって新たな知見が得られており,今後詳細な病態理解が期待されている.
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