特集 GERD診療Update 2023
10.GERD診療における生理機能検査―基本と応用
稲森 正彦
1,2
,
岩田 悠里
1
,
飯田 洋
1
,
藤田 浩司
2
,
日下部 明彦
2
1横浜市立大学医学部医学教育学
2横浜市立大学附属病院臨床研修センター
キーワード:
24時間食道pHモニタリング検査
,
食道インピーダンス・pH検査
,
食道内圧検査
Keyword:
24時間食道pHモニタリング検査
,
食道インピーダンス・pH検査
,
食道内圧検査
pp.1193-1200
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002752
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成熟期を迎えたGERD診療において,生理機能検査の果たす役割は限定的であるが,診療ガイドライン等に記載されているように,専門医による内科治療や外科治療の適応,他疾患の鑑別等,診療において大切な意義をもつ場合もある.古典的な24時間食道pHモニタリング検査については,食道胃接合部から口側5 cmにセンサーを留置し,異常酸逆流の時間割合について評価する.食道インピーダンス・pH検査においては酸逆流に加え,水や空気などの非酸逆流も評価することができる.検査の忍容性の問題はあるが,今後GERD診療の質を高めるためにも必要な検査については実施しうる体制を整備していくことが必要であろう.
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