リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
《リンパ腫診断のポイント》リンパ腫の病期診断の実際
富田 直人
1
1横浜市立大学 大学院医学研究科病態免疫制御内科学
キーワード:
危険因子
,
腫瘍進行度
,
予後
,
リンパ腫
Keyword:
Lymphoma
,
Neoplasm Staging
,
Risk Factors
,
Prognosis
pp.197-200
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299738
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・悪性リンパ腫の病期分類では病変の存在部位を「節性」と「節外性」に分けて評価し、Ann Arbor分類に基づいて記載する。・病期診断には、病歴聴取、身体診察、体幹部のCT、骨髄生検/穿刺が必須であり、これに加えて消化管内視鏡検査を必要に応じて行う。・FDG-PETはほぼ必須の病期診断検査と考えられるが、非特異的な集積がありうるため、FDG-PETで集積がある部位にCT上で明らかな病変が見当たらない場合にはリンパ腫病変とはみなさない。・病期診断は予後予測分類であるIPIやFLIPIの一因子である。・悪性リンパ腫は化学療法に対する感受性の強い腫瘍であるため、必ず治療開始前までに十分なstagingを行っておく。
©Nankodo Co., Ltd., 2012