骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのようにして診断するのか? 骨粗鬆症の診断法
五來 逸雄
1
1国際医療福祉大学附属熱海病院 産婦人科
キーワード:
X線診断
,
危険因子
,
胸椎
,
骨折
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
腰椎
,
アルゴリズム
Keyword:
Algorithms
,
Lumbar Vertebrae
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Radiography
,
Thoracic Vertebrae
,
Bone Density
,
Fractures, Bone
pp.432-436
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305736
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骨粗鬆症を診断して治療する最終目的は、骨折の予防である。骨粗鬆症の診断は、胸椎・腰椎X線撮影を施行すると同時に骨密度定量を行う。脆弱性骨折がない場合には、骨密度値より骨粗鬆症(YAM値の70%未満)あるいは骨量減少(YAMの70%以上~80%未満)を診断する。閉経後比較的早期の女性では、骨折リスクを評価して骨密度定量を行う。最終的には、続発性骨粗鬆症を除外して原発性骨粗鬆症を診断する。この診断基準は必ずしも治療開始の基準ではないので、実際に薬物治療を開始する際には骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインに準拠して行うのが一般的である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009