特集 GERD 診療2018―現状と課題
3 .GERD の診断(3)胃食道逆流の評価
蘆田 潔
1
,
山下 博司
2
1洛和会音羽病院消化器病センター
2大阪府済生会中津病院消化器内科
キーワード:
胃食道逆流
,
酸逆流
,
非酸逆流
,
食道インピーダンス・pH モニタリング
Keyword:
胃食道逆流
,
酸逆流
,
非酸逆流
,
食道インピーダンス・pH モニタリング
pp.287-294
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000257
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最初に記述された1969 年以来,30 年以上にわたって食道pH モニタリングは胃食道逆流の主たる評価方法であった.異常酸逆流の頻度が高いびらん性GERD(逆流性食道炎)患者が対象の場合には食道酸曝露を計測できる食道pH モニタリングは有用な検査法であった.しかし,非びらん性GERD (NERD)患者やPPI 抵抗性GERD 患者における症状発現と逆流の関連を知るためには酸逆流のみではなく非酸逆流を評価する必要があった.食道インピーダンス・pH モニタリングは酸逆流,非酸逆流に加え逆流物質の性状(液体,気体,混合)も評価できる検査法である.現在,食道インピーダンス・pH モニタリングは胃食道逆流を評価するためのもっとも有力な検査法となっている.
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