特集 GERD 診療2018―現状と課題
4 .GERD の治療(1)内科治療
大島 忠之
1
,
富田 寿彦
1
,
應田 義雄
1
,
福井 広一
1
,
渡 二郎
1
,
三輪 洋人
1
1兵庫医科大学内科学消化管科
キーワード:
胸やけ
,
アルギン酸塩
,
PPI
,
P‒CAB
Keyword:
胸やけ
,
アルギン酸塩
,
PPI
,
P‒CAB
pp.295-301
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000258
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胃食道逆流症(GERD)は,胃食道逆流(GER)により惹起される食道粘膜傷害あるいは胸やけや呑酸といった症状がある疾患で,多くは内科治療が可能である.生活習慣の改善は一定の効果があると考えられているが,さらなるエビデンスの創出が必要である.薬物治療としてはアルギン酸塩, ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA),プロトンポンプ阻害薬(PPI),およびカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P‒CAB)がおもに使用されている.粘膜傷害治癒および症状の消失を目的としてPPI およびP‒CAB が薬物治療の主体をなし,アルギン酸塩などは症状増強時に追加して使用するとよいと思われる.PPI 抵抗性GERD においてはPPI の増量あるいは,P‒CAB への変更により症状消失あるいは粘膜傷害治癒が期待されている.
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