GERD診療の最前線 胃酸逆流への対応
GERDの診断 問診によるGERDの診断
辻 晋吾
1
,
辻井 正彦
,
西田 勉
,
川野 淳
,
林 紀夫
1大阪大学 消化器内科学
キーワード:
胃食道逆流
,
鑑別診断
,
病歴聴取
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Gastroesophageal Reflux
,
Medical History Taking
pp.609-612
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018832
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GERD患者には、腹圧上昇時や過食後に悪化する胸やけや不快感など特徴的な発症パターンがあり、他疾患の鑑別上、その症状の特徴を問診でいかに拾い上げるかが問題となる。Dentらが開発したQUEST問診票は、患者に自覚症状に近い項目を選ばせることで、GERDに特徴的な症状を抽出することが可能である。わが国の諸研究でも、QUESTは臨床上十分な感受性、特異性、一致率をもつことが示されており、日常診療上有益なツールであると考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2006