特集 GERD 診療2018―現状と課題
3 .GERD の診断(2)内視鏡診断
浅岡 大介
1
,
竹田 努
1
,
永原 章仁
2
1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター消化器内科
2順天堂大学医学部附属静岡病院消化器内科
キーワード:
逆流性食道炎
,
Barrett 食道
,
Barrett 食道腺癌
,
プラハ分類
,
画像強調内視鏡
Keyword:
逆流性食道炎
,
Barrett 食道
,
Barrett 食道腺癌
,
プラハ分類
,
画像強調内視鏡
pp.279-286
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000256
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生活習慣の変化やHelicobacter pylori 感染率の低下を背景に本邦でも逆流性食道炎患者は増加傾向にあり,今後逆流性食道炎の合併症であるBarrett 食道やBarrett 食道腺癌の増加が懸念されている.しかしながら,Barrett 食道を内視鏡的に診断するために重要な食道胃接合部(EGJ)の定義は本邦と欧米では異なる.近年Barrett 食道の内視鏡診断の標準化を目指してプラハ分類が提唱された.本邦では,欧米に比較しBarrett 食道腺癌の症例数は少なく,Barrett食道のほとんどがSSBE であることから,NBI に代表される画像強調内視鏡などによるSSBE を中心とするBarrett 食道の詳細な観察が今後重要となるであろう.
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