特集 NASH2018
1 .NASH・NAFLD の疫学
川口 巧
1
,
鳥村 拓司
1
1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
キーワード:
脂肪肝
,
生活習慣
,
有病率
,
肝硬変
,
肝癌
Keyword:
脂肪肝
,
生活習慣
,
有病率
,
肝硬変
,
肝癌
pp.9-16
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000193
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生活習慣の変化などにより,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の患者数は増加の一途を辿り,本邦におけるNAFLD の有病率は健診受診者の約30%となっている.NAFLD のおもな要因は過食であるが,非肥満者や小児のNAFLD では偏食や車通学といった要因も重要である.また,一般人口におけるNAFLD 有病率の上昇と同様に,NAFLD 関連肝硬変や肝癌患者数も増加している.さらに,NAFLD はインスリン抵抗性や腸内環境と深く関わることから,糖尿病・循環器疾患・炎症性腸疾患患者において有病率が高い.本稿では,NAFLD の疫学について最近の知見を中心に概説する.
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