いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第6章)肝・胆・膵
NAFLD/NASH治療の現状と課題とは
中島 淳
1
,
米田 正人
,
今城 健人
,
江口 有一郎
1横浜市立大学 肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
運動療法
,
肝硬変
,
肝臓腫瘍
,
行動療法
,
食事療法
,
心臓血管疾患
,
身体運動
,
リスク
,
臨床試験
,
メタボリックシンドローム
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
,
Obeticholic Acid
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Behavior Therapy
,
Clinical Trials as Topic
,
Exercise Therapy
,
Diet Therapy
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Neoplasms
,
Risk
,
Exercise
,
Metabolic Syndrome
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
,
Obeticholic Acid
pp.1111-1115
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044846
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非アルコール性脂肪肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は世界中で患者数が急増しており,そのエンドステージである肝硬変や肝臓がんは今日臨床現場での大きな脅威になっている.NAFLD/NASHは肝臓疾患でありながら心血管イベントも多いという全身疾患の側面が強いことも実地臨床での問題である.本邦でもNAFLD/NASH診療ガイドラインが近年発刊され,減量指導や薬物療法に関しての指針が示されているが,NASHの保険適用を認められた治療薬は国内外でいまだなく治療上の課題は多い.また,NASH由来と思われる肝臓がんが増加しているがその監視に関してもコンセンサスが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015