特集 NASH2018
巻頭言 これからの肝臓病診療とNASH
小池 和彦
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科学
pp.7-8
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000192
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日本肝臓学会が創立されてから,2018 年で54 年目である.創立以来,肝臓学会の発展は,ウイルス肝炎研究の進歩と歩を一にしてきた.ご存じのように,5つ目に発見されたC 型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV)の発見後,ウイルス肝炎研究と薬剤開発は急速に進歩してきた.ことに,この3~4 年の治療薬(抗ウイルス薬direct‒acting antiviral;DAA)の進歩は著しい.治療例の95%以上でHCV 排除が達成できる時代になってきた.では,ウイルス肝炎については,もう片付いてしまい,やるべきことはないのであろうか?
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