特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
13.大腸病変に対するendocytoscopy を用いた自動診断システム
工藤 進英
1
,
武田 健一
1
,
森 悠一
1
,
三澤 将史
1
,
工藤 豊樹
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
超拡大内視鏡
,
ピットパターン
,
Narrow Band Imaging
,
コンピュータ自動診断
Keyword:
超拡大内視鏡
,
ピットパターン
,
Narrow Band Imaging
,
コンピュータ自動診断
pp.1755-1761
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000173
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
大腸病変に対する治療方針の確定には,正確な内視鏡診断が求められる.そのため,pit patternをはじめとする内視鏡診断学が確立され,現在では広く普及するに至った.しかし,内視鏡所見を正しく評価し診断を下すためには,一定のトレーニングが必要である.そこで,均てん化された診断のために,コンピュータを用いた自動システムが注目されている.現在開発が進められている,500 倍々率のendocytoscopyに対する自動診断システム(EC‒CAD)は高い診断精度が報告されている.EC‒CAD には非腫瘍と腫瘍の鑑別,浸潤癌の診断有用性が報告されているが,SSA/P の診断や炎症性腸疾患の炎症評価にも診断有用性が期待されている.今後,人工知能を用いた研究が進み,臨床で有用性が発揮されることが期待される.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.