特集 求められる腎不全患者の緩和ケアとその人らしさのケア―あるべき姿を再考する
2.腎不全患者に対するBest supportive careとしての緩和ケア―「療法の選択」から「人生の選択」へ
植木 博子
1,2
,
濱 耕一郎
1
,
中林 巌
1
1公立福生病院腎臓病総合医療センター
2公立福生病院腎臓病看護部・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
腎不全の緩和ケア
,
アドバンス・ケア・プランニング
,
共同意思決定
,
腎臓病支持療法
Keyword:
腎不全の緩和ケア
,
アドバンス・ケア・プランニング
,
共同意思決定
,
腎臓病支持療法
pp.885-891
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003914
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腎不全患者に対する緩和ケアは,終末期に限定されるものではなく,診断・進行期から人生の最終段階まで,患者と家族の苦痛を包括的に捉え,QOLを最大化するためのケアである.身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛をtotal painとして評価し,症状マネジメントを行うとともに,SDMやACPを通じて患者の価値観や人生の目標を共有することが重要である.また,透析継続,透析見合わせ・中止,CKMを対立する選択肢とせず,すべての経路にBSC/KSCを組み込む必要がある.腎臓病患者に携わる医療者は,腎不全特有の病みの軌跡を踏まえ,患者が自らの人生を選択できるよう支え,どの選択であっても,その人らしく生き切ることを支える医療・看護の発展が求められる.

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