症例ライブラリー 緩和と手術が重なるとき
心不全に対する緩和ケアと手術
石井 浩二
1
Koji ISHII
1
1長崎大学病院 麻酔科・緩和ケアセンター
キーワード:
緩和ケア
,
共同意思決定
,
アドバンス・ケア・プランニング
Keyword:
緩和ケア
,
共同意思決定
,
アドバンス・ケア・プランニング
pp.941-943
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203053
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■症例
78歳の男性。身長168cm,体重62kg。当院循環器内科にて,重症大動脈弁狭窄症(AS)の定期的なフォローアップをされていた。現在はNYHA分類Ⅱ度程度の心不全を認め,胸痛や呼吸困難に対してモルヒネを頓服中。閉塞性動脈硬化症に対して1年前に血管外科で2回バイパス術が施行されたが,下肢虚血が進行し,右下腿切断術と左足趾切断術が施行されている。左膝に皮膚潰瘍を認め,1か月前に形成外科で植皮術が施行されたが,生着せず,左大腿切断術が予定された。
主治医から,患者の周術期管理および今後の症状緩和に関して依頼された。
さて,あなたならどうする?
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