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増刊号 腎代替療法のすべて
【第5章 腹膜透析】
2 腹膜透析療法 ①持続携行式腹膜透析(CAPD)
Continuous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD
濱田 千江子
1
Hamada Chieko
1
1順天堂大学保健看護学部
キーワード:
在宅療法
,
残存腎機能
,
自動腹膜透析(APD)
Keyword:
在宅療法
,
残存腎機能
,
自動腹膜透析(APD)
pp.343-346
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000455
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はじめに
1976年に,MoncriefとPopovichが2,000mLの透析液を1日5回腹腔内に貯留することで維持透析療法が可能であることを報告した。1977年にNolphとMoncriefが臨床応用に展開し,翌年Oreopoulosがプラスチックバッグを用いた持続携行式腹膜透析(continuous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)を実用化したことで腎代替療法(renal replacement therapy:RRT)の1つの選択肢となった。1980年にはわが国に導入され,その後,腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)は感染を起こしにくくユニバーサルデザインのデバイス,生体適合性に優れた透析液,患者目線での関連機器などが開発された。腎代替療法の選択では,患者の生活リズムを保持し,残存腎機能(residual renal function:RRF)を維持しながら自然な形で維持透析療法を開始できるPDの特徴を伝えていただきたい。
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