特集 患者参加型医療として透析を考える―SDM とACP
5.わが国の慢性腎不全医療とCKM
酒井 謙
1
,
小坂 志保
2
1東邦大学医学部腎臓学講座
2東邦大学医学部看護学部
キーワード:
末期腎不全
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
緩和ケア
,
共同意思決定(SDM)
,
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
Keyword:
末期腎不全
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
緩和ケア
,
共同意思決定(SDM)
,
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
pp.41-50
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003697
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アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を話し合いの俎上に載せられる可能性のあるタイミングは3点あるかと考えられる.1)CKD stage G4の療法選択時,2)腎代替療法導入時,3)維持透析の経過中,合併症増悪やフレイルの進行時の3ポイントである.問題点は,CKD stage G4(eGFR 15 mL/min以下)の時点で,ACPの話が現実感をもって伝わるかどうかである.しかし腎代替療法の説明と同様に,first touchの各場面で共同意思決定(SDM)を繰り返すことは重要である.予後の説明は,基本的に外科的侵襲のあるKRT各療法においてはとくに重要で,透析導入時には事前指示書(advance directives;AD)の取得も,ACPの一助になる.なお一度決めたACPは可変であることの説明が常に必要である.

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