特集 保存的腎臓療法(CKM)
5.高齢腎不全患者の治療方針決定プロセス
岡田 一義
1
1川島会川島病院
キーワード:
高齢者
,
腎代替療法(RRT)
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
,
共同意思決定(SDM)
Keyword:
高齢者
,
腎代替療法(RRT)
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
,
共同意思決定(SDM)
pp.606-609
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002577
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高齢腎不全患者は自らの意思に基づき治療を受ける権利と拒否する権利があり,「透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」に準拠して,RRTを決定する.理解力や認知機能が低下した高齢者に対しては,医療チームと家族などが,本人には意思があり,意思決定能力を有することを前提にして,本人の意思形成,意思表明,意思実現を支援し,その意思を尊重する.なお,CKMの情報提供は,わが国の法律と社会状況を熟慮して提示した時期を厳守することが重要である.治療方針を決定する際には,ACPとSDMが重要であり,これらの実施体制を整備しておかなければならない.
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