特集 患者参加型医療として透析を考える―SDM とACP
6.高齢腎不全患者におけるCKMと緩和ケアに関する現状と課題
小坂 志保
1
,
服部 智子
2
1東邦大学看護学部
2 下関市立大学看護学部
キーワード:
保存的腎臓療法
,
アドバンスケアプランニング
,
共同意思決定
,
kidney supportive care
Keyword:
保存的腎臓療法
,
アドバンスケアプランニング
,
共同意思決定
,
kidney supportive care
pp.51-56
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003698
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日常診療において保存的腎臓療法(CKM)の説明をしている者は国内外ともに半数程度にとどまり,十分な情報提供は行えていない可能性が高い.この背景として,医療系教育課程のなかで非がんの緩和ケアやCKMについて十分な教育がなされていないことが挙げられる.意思決定支援においては,2022年の全国調査において十分なSDMが実施されていたのは2割であり,大半の患者が求める時期に意思決定支援が行われず,末期腎不全の自然史を十分に理解せぬまま安易なCKMを選択するという危険性も孕んでいる.さらに,実際にCKMを提供する場面でも,緩和ケア経験の乏しさや,サポートシステム不足,患者ケアの分断などが障壁となり,CKMのケアの断片化が問題である.

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