特集 保存的腎臓療法(CKM)
12.在宅医療とCKM
三浦 久幸
1
,
後藤 友子
1
1国立長寿医療研究センター在宅医療・地域医療連携推進部
キーワード:
在宅医療
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
共有意思決定(SDM)
,
多職種恊働
Keyword:
在宅医療
,
保存的腎臓療法(CKM)
,
共有意思決定(SDM)
,
多職種恊働
pp.652-656
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002584
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在宅医療の対象者は今後さらに高齢者が増えると予想されるが,これまでのエビデンスでは,年齢や多疾患合併を考慮しても,CKMに対する透析療法の延命効果は認められている.このため,在宅CKMを進めるうえで,包括的評価と意思決定支援の役割は重要である.医師,訪問看護師,ケアマネジャーなど多職種協働で,患者・家族とともに,設定した目標に一致したケアの実践を試みる必要がある.在宅医療においては,酸素,補液,オピオイドの使用も含め,病院医療と同等の医療処置が可能であるが,CKMの在宅緩和ケア手順が明確ではなく,個々の医師に判断が委ねられている状況にある.今後,在宅CKMに対する緩和ケア手順の明確化が必要とされる.
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