特集 新規リン低下薬テナパノル症例集―使い方,副作用への対処
3.既存リン吸着薬にテナパノル塩酸塩を追加することで,血清リンの厳格管理が可能となった使用経験
谷口 正智
1
1福岡腎臓内科クリニック
キーワード:
リン管理
,
下痢
,
下剤
Keyword:
リン管理
,
下痢
,
下剤
pp.1232-1236
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003576
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1992年,透析患者に対する水酸化アルミニウム製剤の投与が禁忌となって以降,高リン血症に対するリン吸着薬はカルシウム(Ca)製剤のみであった.その後,2003年に塩酸セベラマーが上市され,ビキサロマー,炭酸ランタン,クエン酸第二鉄,スクロオキシ水酸化鉄と,わが国では多様なリン吸着薬を使える状況となってきたが,わが国の透析患者全体としてみると,血清リン値はほとんど低下していないのが実状である.

Copyright © 2025, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.