特集 新規リン低下薬テナパノル症例集―使い方,副作用への対処
4.テナパノル塩酸塩の処方により,総服薬錠数を減量できた使用経験
山田 俊輔
1
,
荒瀬 北斗
1
,
松枝 修明
1
1九州大学病院腎・高血圧・脳血管内科
キーワード:
総服薬錠数
,
テナパノル
,
ポリファーマシー
,
服薬アドヒアランス
,
リン吸着薬
Keyword:
総服薬錠数
,
テナパノル
,
ポリファーマシー
,
服薬アドヒアランス
,
リン吸着薬
pp.1237-1241
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003577
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テナパノル塩酸塩(以下,テナパノル)は,既存のリン吸着薬のみでは血清リン値の管理に難渋する維持透析患者にとって強力なリン管理手段となる可能性がある.テナパノルの服薬方法は2錠分2で,1錠当りの体積も比較的小さい.近年,リン吸着薬で治療中の血液透析患者にテナパノルを投与すると,血清リン値を適切に管理しつつリン吸着薬の総服薬錠数が減少することが報告された.血液透析患者はリン吸着薬も含めて総服薬錠数が多いため,テナパノルにはリン管理の向上はもとより総服薬錠数減少効果も期待されている.

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