特集 多職種連携による在宅透析医療―コメディカルの役割
5.在宅透析(1)HHDの現状と薬剤師の役割
舩越 哲
1
,
阿部 伸一
1
,
橋口 純一郎
1
,
前川 明洋
1
1医療法人衆和会
キーワード:
在宅血液透析
,
推進チーム
,
薬剤師
,
デプリスクリプション
Keyword:
在宅血液透析
,
推進チーム
,
薬剤師
,
デプリスクリプション
pp.507-511
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003400
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在宅透析(HHD)には多くの利点があり,患者の服薬量の削減も報告されている.一方で,当院においては施設透析(ICHD)に比べて多職種連携が難しく,とくに薬剤師の技量を発揮する場がほとんどない.当院では「HHD推進チーム」を設立したことにより患者数の増加が得られているが,HHD移行後の薬剤減量のプロセスが不明瞭で,連携不足が課題として明らかになった.「HHD推進チーム」内で完結してしまう場面が多く,今後は多職種連携の原則に立ち返り,専門職間の相互尊重を基盤とした連携強化が必要と考える.とくに,調剤室での作業時間が多い薬剤師への積極的な情報提供が求められる.

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