特集 多職種連携による在宅透析医療―コメディカルの役割
4.在宅血液透析(HHD)(1)現状と医師の役割・将来展望
阿部 伸一
1
,
舩越 哲
1
1医療法人衆和会長崎腎病院
キーワード:
在宅血液透析
,
医師の役割と多職種連携
,
将来展望
Keyword:
在宅血液透析
,
医師の役割と多職種連携
,
将来展望
pp.491-496
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003397
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在宅血液透析(HHD)は,患者のQOLや生命予後の改善に貢献しうる治療であるが,わが国でのHHD患者の割合は0.24%と低い.今後,社会の高齢化や地方の医療課題に対応するためにもHHDの普及が求められるが,それには医療者が十分な知識をもち,各医療スタッフがそれぞれの専門知識を活かして連携することが重要である.そのなかでも医師は,HHDのニーズがどこにあるかを理解し,また各患者にHHDの適応があるかを適切に見定め,かつ医療チームと患者との間のスムーズな連絡体制がきちんと機能しているか常に確認するという役割を担う重要な立場にあると考える.

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