特集 350人に1人 一般内科医が診る人工透析患者
人工透析療法の現状 血液透析の現状と将来
秋山 健一
1
,
花房 規男
,
土谷 健
1東京女子医科大学 血液浄化療法科
キーワード:
血液透析
,
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
腹膜透析
,
血液濾過透析
,
年齢分布
,
老年病
,
長期療養
,
フレイル
,
間欠的腎置換療法
Keyword:
Long-Term Care
,
Renal Dialysis
,
Hemodialysis, Home
,
Frailty
,
Kidney Failure, Chronic
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Hemodiafiltration
,
Age Distribution
,
Peritoneal Dialysis
,
Intermittent Renal Replacement Therapy
pp.1413-1418
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021186868
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<Headline>1 わが国の透析患者は年間約1万人ペースで増加しており、2018年度末の統計では、透析患者は34万人であった。2 透析患者全体の平均年齢は68.75歳で、年々高齢化している。3 フレイルは高齢者(65歳以上)においてよく認められる老年症候群の1つであるが、透析患者のフレイルは同年齢の一般人口に比べ発症率が高く、不良な生命予後と関連する。4 高齢患者や長期透析患者の増加を背景に栄養状態や長期透析による合併症の予防を考慮したonline HDF、intermittent HDFといった透析治療法が増えてきている。5 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による肺炎(COVID-19)の拡大が全世界的な懸念事項であり(2020年4月執筆時点)、HDよりもHHD、PDのような通院間隔を空けることのできる治療法の拡大が将来的に増えていく可能性がある。
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