特集 透析医療を巡る臨床倫理の側面
2.倫理的アプローチで患者を全人的に捉える―物語の重要性
金城 隆展
1
1琉球大学病院地域・国際医療部・臨床倫理士(倫理コンサルタント)
キーワード:
物語
,
慢性腎臓病
,
慢性の病い
,
探求の物語
,
二刀流
Keyword:
物語
,
慢性腎臓病
,
慢性の病い
,
探求の物語
,
二刀流
pp.1267-1272
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003145
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近年,意味の生成装置としての物語が注目されている.透析患者を「物語の主人公」として捉え,彼らが語る透析物語に耳を傾け,共に物語を紡ぎ,慢性腎臓病と生きることの意味を共に創っていくことで,(たとえ治せなくとも)患者を幸福にできる有能な二刀流の専門家が今,求められている.
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