特集 学びなおし腹膜透析
12.腹膜透析患者におけるエンドオブライフケア,PDラストを成功させるために
平松 信
1
,
大脇 浩香
1
,
丸山 啓輔
1
1岡山済生会外来センター病院/岡山済生会総合病院腎臓病・糖尿病総合医療センター
キーワード:
超高齢社会
,
高齢透析患者
,
腹膜透析
,
在宅医療
,
アシステッドPD
Keyword:
超高齢社会
,
高齢透析患者
,
腹膜透析
,
在宅医療
,
アシステッドPD
pp.653-658
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003014
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わが国の透析療法の医療レベルは世界で最も高いと考えられているが,腹膜透析(PD)療法の普及率は約3%と低迷している.PD導入割合は加齢とともに低下しているが,PD療法は高齢者に適している在宅医療である.超高齢社会になり透析導入年齢が年々高くなっていくことで,高齢者,とくに後期・超高齢者の在宅医療が課題となっている.多くの合併症,併存症,フレイル,認知症などを抱える高齢者に適しているPDファーストは,高齢者が人生を自然に生きて,自然に人生を終える広い意味のPDラストを可能にしている.血液透析(HD)療法を続けている高齢者の生活の質(QOL)の低下,HD療法の機能不全に対して,PDラストの選択が期待されている.
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