HIF-PH阻害薬の使用症例集―使ってみて実感したHIF-PH阻害薬の特徴
血液透析患者の腎性貧血治療でのHIF-PH阻害薬の有効性,安全性と経済性
川本 進也
1
,
長尾 萌子
1
,
上野 明日香
1
,
巴 崇
1
,
安 隆則
1
1獨協医科大学日光医療センター心臓・血管・腎臓内科
キーワード:
ESA
,
HIF-PH阻害薬開始用量
,
減量
,
経済性
,
血栓
Keyword:
ESA
,
HIF-PH阻害薬開始用量
,
減量
,
経済性
,
血栓
pp.337-341
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002929
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令和に入り低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬が腎性貧血へ臨床応用され始めた.HIF-PH阻害薬は組織の低酸素状態を是正する方向に働き,造血のためerythropoietinの産生亢進だけでなく鉄代謝に関する遺伝子,さらに下流の血管新生に関する遺伝子にも作用する.貧血の是正に加えて腎臓,心臓の保護作用,HIF-PHシグナルを標的とした糖尿病および関連合併症の予防,治療などの可能性も報告されている.
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