特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
2.骨合併症の評価法(2)透析関連骨合併症の画像診断
中川 洋佑
1
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
透析
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
骨密度
,
骨質
Keyword:
透析
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
骨密度
,
骨質
pp.24-31
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002854
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透析患者では,とくに二次性副甲状腺機能亢進症を背景に骨折リスクが増大しており,画像診断による評価が重要である.骨密度検査の有用性が見直されてきており, DXA法で測定した大腿骨頸部骨密度は新規骨折の発症と関連する.RA法は専用の測定装置が不要であり,安価かつ簡便に施行可能なため,スクリーニング検査として期待される.骨質の評価も重要であり,DXAを応用した海綿骨スコア(TBS)や大腿骨構造解析(HSA)のほか,高解像度末梢骨用定量的CT(HR-pQCT)による骨微細構造評価も注目されている.いずれもまだエビデンスの集積が十分でなく,今後の検討課題である.
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