症例による透析患者の画像診断
CTアンギオグラフィにより腋窩の静脈瘤を伴う動静脈瘻を認めた1例
吉村 和修
1
1 近森病院腎臓内科
キーワード:
IVR
,
静脈高血圧
,
透析
,
うっ滞性皮膚炎
,
AVF
Keyword:
IVR
,
静脈高血圧
,
透析
,
うっ滞性皮膚炎
,
AVF
pp.1017-1021
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002659
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透析患者において内シャント作製した後,体幹側の流出路が狭窄または閉塞した場合,その末梢側の静脈圧が上昇しその結果浮腫をきたし,その程度が強い場合壊死・潰瘍などに至る場合がある.その場合流出路を確保のため経皮的血管形成術(PTA)などを行う場合やシャントそのものを閉鎖することで改善を見るが,今回右内シャント閉塞後に左内シャント作製・使用していたが,シャントが閉塞しているはずの右手に静脈高血圧をきたした症例を経験した.原因は右腋窩に存在した動静脈奇形(AVM)が原因であり,同部をIVR(interventional radiology)にて閉塞させることで症状の改善を見た症例を経験したので報告する.
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