手術症例報告
直腸まで虚血性大腸炎様変化を伴った下腸間膜動静脈奇形の1例
福島 正之
1
,
森田 高行
1
,
岡村 圭祐
1
,
佐藤 大介
1
,
井上 綾乃
1
,
渡邊 一永
1
1北海道消化器科病院外科
キーワード:
動静脈奇形
,
虚血性大腸炎
,
IVR
Keyword:
動静脈奇形
,
虚血性大腸炎
,
IVR
pp.1129-1136
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004507
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腸間膜の動静脈奇形(arteriovenous malformation;AVM)は,腹痛・下血・下痢などをきたす比較的まれな疾患である。今回われわれは,下腸間膜動脈領域の動静脈奇形に起因するS状結腸から上部直腸に及ぶ虚血性大腸炎様変化を伴った症例を経験した。保存的治療に効果なく血管造影治療(interventional radiology;IVR)を試みるも治療困難で腹腔鏡下低位前方切除を施行した症例を経験したので報告する。

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