Japanese
English
臨床報告
35年経過した外傷性腋窩動静脈瘻
Traumatic axillary arteriovenous fistula with the lapse of 35 years
田村 進
1
,
小山 信弥
1
,
伊東 信行
1
,
吉原 克則
1
,
徳弘 圭一
1
,
小松 寿
1
Susumu TAMURA
1
1東邦大学医学部第一外科
pp.245-248
発行日 1987年2月20日
Published Date 1987/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209637
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はじめに
外傷性動静脈瘻は通常,爆創や刺創などにより動脈および近位の静脈を損傷した場合発生し,この短絡路を通つて動脈血が直接静脈内に流入するため,そのshunt量によつては,循環動態に及ぼす影響は少なくないと思われる1).本邦においては治安上このような穿通性外傷が少なく,とくに受傷後長期間経過した症例はごく稀である.
今回われわれは,35年経過した外傷性動静脈瘻を経験したので若干の考察を加え報告する.
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