特集 透析施設における感染症対策 2023
第Ⅱ章 感染予防各論 6 結核症の診断
安藤 亮一
1
1石川記念会
キーワード:
結核
,
潜在性結核
,
透析患者
,
インターフェロンγ遊離試験
Keyword:
結核
,
潜在性結核
,
透析患者
,
インターフェロンγ遊離試験
pp.866-872
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002629
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・わが国の結核罹患率は低下し,中蔓延国から低蔓延国となった.
・透析患者は,免疫能低下により,結核罹患率は一般人よりも高く,予後も不良である.
・透析患者では,潜在性結核も多く,発病のリスクが高い.
・透析患者における結核の診断は困難であり,ツベルクリン反応よりもインターフェロンγ遊離試験が有用である.
・透析施設においては早期診断が重要であり,咳が2週以上続く,抗菌薬に反応しない不明熱などは,結核を念頭において積極的な診断を行う.
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