特集 透析施設における感染症対策 2023
第Ⅱ章 感染予防各論 3 肝炎ウイルス 2)B型肝炎の管理と治療
豊田 秀徳
1
1大垣市民病院消化器内科
キーワード:
B型肝炎ウイルス
,
慢性感染
,
核酸アナログ製剤
,
感染予防
,
肝細胞癌
Keyword:
B型肝炎ウイルス
,
慢性感染
,
核酸アナログ製剤
,
感染予防
,
肝細胞癌
pp.822-828
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002623
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・B型肝炎ウイルス(HBV)は血液感染するウイルスであり,透析症例においては感染予防が必要である.
・昨今の経口抗HBV薬(核酸アナログ製剤)により,血液中のHBVはほぼ制御されるようになった.
・HBV感染においてはHBVの体内からの完全排除は不可能であり,ウイルス制御症例も引き続き感染例として対応すべきである.
・抗HBV薬によるHBV制御症例においても肝細胞癌の発生をはじめとする肝合併症のリスクは継続しており,サーベイランスの継続は必須である.
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