B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎治療モニター B型肝炎ウイルス量と予後
深井 健一
1
,
横須賀 收
1千葉大学 大学院腫瘍内科
キーワード:
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
肝硬変
,
肝細胞癌
,
発生率
,
Lamivudine
,
ウイルス量
,
Entecavir
,
Peginterferon Alfa-2b
Keyword:
Hepatitis B
,
Hepatitis B virus
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Cirrhosis
,
Incidence
,
Lamivudine
,
Viral Load
,
Peginterferon Alfa-2b
,
Entecavir
pp.665-668
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346148
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近年開発されたHBV DNA量の高感度測定法を用いることにより、HBVキャリアにおける臨床経過とウイルス量との関連について、より詳細な検討が可能となった。自然経過におけるHBV DNA量測定の意義としては、大規模プロスペクティブコホート研究などの結果から、HBVキャリアにおいて血中HBV DNA量が肝硬変、肝発癌の発症と密接に関連することが明らかとなり、HBV DNA量の測定が予後を予測するうえできわめて有用であることが示された。さらにinterferon治療においては、治療反応性の予測因子として治療前、および経過中の血中HBV DNA量が重要であり、またlamivudine治療においては耐性ウイルス出現の予測に治療前、および経過中の血中HBV DNA量が有用であることがわかってきた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007