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特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
90.B型肝炎ウイルス
乾 あやの
1
,
藤澤 知雄
1
Ayano Inui
1
,
Tomoo Fujisawa
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
母子感染
,
核酸アナログ製剤
,
母体投与
,
高ウイルス量
Keyword:
母子感染
,
核酸アナログ製剤
,
母体投与
,
高ウイルス量
pp.408-412
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002506
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- 参考文献 Reference
B型肝炎ウイルス(HBV)
B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)はB型肝炎を引き起こすDNAウイルスであり,主に肝細胞に感染し炎症を惹起する。炎症が長期化すると慢性肝炎,肝硬変,肝癌に進行する可能性がある。感染経路には母子感染,血液や体液を介した感染,医療行為や刺青などがある。このHBVの特徴は,肝細胞内にウイルス複製に必要なcccDNA(covalently closed circular DNA)として残存すること,一度感染すると完全な排除は困難なことである。臨床経過は遺伝子型(genotype)により異なり,遺伝子型はA~Jまで知られ,わが国ではC型とB型が多く,C型は進行が速い傾向がある。近年は若年層においてA型の水平感染が増加している。HBVの複製に必要なcccDNAは宿主の免疫状態により再活性化が起こる可能性がある。再活性化により重症な肝炎がみられる。

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