特集 保存的腎臓療法(CKM)
9.CKMの実際-食事療法
中蔦 美佳
1
1矢吹病院健康栄養科・管理栄養士
キーワード:
食事療法の目的
,
個別性
,
食べる楽しみをサポート
,
ACPの重要性
Keyword:
食事療法の目的
,
個別性
,
食べる楽しみをサポート
,
ACPの重要性
pp.633-638
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002581
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口から食べるという行為は,生きるための基本的な営みで,QOLに直結する要素である.したがってCKMにおける食事療法の目的は,病状の進行を抑制して栄養状態を維持すること,食を通してQOLを向上させることと考える.栄養評価や食事療法は個々によって内容が異なり,とくに終末期では1日の必要エネルギーや栄養素の充足にこだわりすぎず,食を楽しむ気持ちがもてるようなサポートが大切になる.患者や家族は,徐々に食べられなくなっていく経過に気持ちは揺れ動くため,医療者はそれぞれの思いに寄り添い,チームで情報共有し方向性を統一しながら,患者の意向に沿った関わりをしていくことが求められる.
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