特集 透析患者の認知症―診断・予防・治療・見合わせ・CKM
6.透析患者の認知症に対する薬物療法
三浦 渉
1
,
西村 勝治
1
1東京女子医科大学精神医学講座
キーワード:
抗認知症薬
,
認知症の行動・心理症状(BPSD)
,
向精神薬
Keyword:
抗認知症薬
,
認知症の行動・心理症状(BPSD)
,
向精神薬
pp.1630-1636
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002397
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アルツハイマー病に代表される認知症の根治が可能な薬剤は未だ開発されておらず,今後の開発が期待される状況である.現状,進行抑制が期待できる抗認知症薬としてコリンエステラーゼ阻害薬とN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬がある.また,家庭や介護,透析現場でしばしば対応が苦慮され,ケアギバーにも大きな負担となる認知症の行動・心理症状(BPSD)には対症的に向精神薬が用いられる.透析現場での処方を考慮し,適正用量を含む薬剤使用のポイントを解説した.
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