特集 いつものアノ病気,アノ状態—“在宅で診るときならでは”の「コツ」!
各論
在宅認知症診療の実際
鳥山 敬祐
1
1北海道家庭医療学センター栄町ファミリークリニック
キーワード:
在宅医療
,
認知症
,
BPSD
,
抗認知症薬
Keyword:
在宅医療
,
認知症
,
BPSD
,
抗認知症薬
pp.498-502
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620030498
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Point
◎在宅認知症診療では,本人や家屋,家族などの状況を直接的・間接的に把握しながら診療を進める.
◎在宅診療開始時には,たとえ前医で診断がついていても,治療可能な病態を見逃さないよう留意する.
◎認知症スクリーニング検査を行う際には,検査自体の心理的侵襲性にも配慮する.
◎経過中に認知症の行動・心理症状(BPSD)を疑う精神症状の増悪がみられた場合,薬剤開始の前に背景因子の探索や環境調整などの非薬物療法を行い,既存の内服薬の中止を検討する.
◎BPSDに対して用いられる薬剤には,抑肝散やトラゾドン,抗精神病薬がある.

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