透析患者の消化管疾患AtoZ 各論
6.小腸・大腸,肛門 2 非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)・虚血性腸炎
鈴木 修司
1
,
下田 貢
1
,
島崎 二郎
1
,
大城 幸雄
1
1東京医科大学茨城医療センター消化器外科
キーワード:
非閉塞性腸間膜虚血
,
虚血性腸炎
,
CT検査
,
大腸内視鏡検査
,
血管造影検査
Keyword:
非閉塞性腸間膜虚血
,
虚血性腸炎
,
CT検査
,
大腸内視鏡検査
,
血管造影検査
pp.1021-1024
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001860
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NOMIは,腸間膜血管主幹部に器質的な閉塞を伴わないにもかかわらず,分節状,非連続性にその支配領域の腸管血流障害をきたす病態である.比較的まれな疾患であるが,発症早期には特異的な症状に乏しく,継時的な変化で虚血の進行を認められるようになる.血液生化学検査においても腸管虚血の病態のみならず,全身状態を反映した検査結果のみのため,特異性に乏しく,臨床所見や画像診断が重要となる.しかし,NOMIは早期診断が困難で,致死率も56〜79%と非常に高く,予後不良な疾患である.
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