特集 バスキュラーアクセス―トラブルを少なくするために
7.AVG の適応―実践と工夫
丸井 祐二
1
1聖マリアンナ医科大学腎泌尿器外科
キーワード:
セルフシーリングタイプ人工血管
,
早期穿刺
,
過剰血流
Keyword:
セルフシーリングタイプ人工血管
,
早期穿刺
,
過剰血流
pp.795-802
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001348
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人工血管使用内シャント(AVG)の適応は,自己血管使用内シャント(AVF)の作製が不可能な症例のうち,過剰血流に耐え,末梢循環不全のないものである.AVG のうちセルフシーリンググラフトの使用により,手術翌日からのAVG 穿刺が可能であり,透析カテーテル挿入のリスクを回避できる利点があるが,適切なAVG 作製には,AVF に比しやや煩雑な手術手技の習得が必要である.高齢者,長期透析患者では,AVG の割合が高まっており,心不全や感染症が生命予後因子であることから,維持透析継続において,過剰血流と感染の予防および適切な対処が重要である.
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