特集 良好なバスキュラーアクセスを作製・維持するために
5.バスキュラーアクセスの完成の判定および穿刺開始の時期の判断
後藤 順一
1
,
熱田 義顕
1
,
谷山 宣之
1
,
山田 夏生
2
,
菊地 健一
3
,
渡辺 一成
3
1北楡会札幌北楡病院外科
2北楡会札幌北楡病院腎臓内科
3北楡会札幌北楡病院看護部
キーワード:
AVF
,
AVG
,
VA穿刺
,
早期穿刺
Keyword:
AVF
,
AVG
,
VA穿刺
,
早期穿刺
pp.1411-1415
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003636
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AVFは作製後は適切な観察と処置のもと発達を待つ.穿刺に耐えうる太さ,深度が大切であり,触知できなくともエコーでの判定も重要である.穿刺者のスキルも考慮して穿刺時期を決定する.作製後10日以上の経過が望ましく,穿刺ミスを避けるためにAVFが良好に発達するのを確認する.早期穿刺にはリスクもあるが,メリットもあり,穿刺が安全に行われるのであれば考慮してもよいと考える.AVGの完成は人工血管の種類によって異なるため,どのようなグラフトかを認識する.穿刺は穿刺者間のスキル差もあり,いつ穿刺すればよいという明確な基準があるわけではない.しかしながら適切な判断で適した時期での穿刺を心掛ける.

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