ケース・スタディ
人工血管(AVG)直上に瘻孔が生じた1例
稲垣 浩司
1
,
鈴木 彰
1
,
古澤 眞
1
,
辻 将志
1
,
髙梨 昌浩
1
,
赤堀 利行
1
1 中東遠総合医療センター腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
人工血管
,
黄色ブドウ球菌
,
部分置換
Keyword:
血液透析
,
人工血管
,
黄色ブドウ球菌
,
部分置換
pp.1023-1026
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002660
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症 例:79歳,女性 主 訴:出血 既往歴:糖尿病,末期腎不全 内服歴:アジルサルタン20 mg,アスピリン100 mg,シナカルセト25 mg,アログリプチン6.25 mg,ラベプラゾール10 mg,パンテチン300 mg,クエン酸第二鉄750 mg,センノシド24 mg,ルビプロストン24 μg,ゾピクロン7.5 mg 現病歴:14年前に糖尿病性腎症で血液透析導入,他院に通院している.3年前に左上腕に人工血管(AVG)を留置した.1週間前よりAVG直上に瘻孔が見えるようになった.1日前に直腸潰瘍による血便で消化器内科に入院となった.翌日の透析中にAVG直上の瘻孔から出血を認めるようになった. 身体所見:身長140 cm,体重34 kg,BMI 17.3,体温37.0度,呼吸数10回/min,血圧139/69 mmHg,脈拍数71回/min,SpO2 96%(室内気).AVG(図1):瘻孔あり,圧痛なし,発赤軽度,熱感なし. 検査所見(主訴出現時):表に示す.
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