特集 透析患者の支持療法
11.ポリファーマシー,潜在的に不適切な処方(PIMs)
木村 健
1
1兵庫医科大学病院薬剤部
キーワード:
ポリファーマシー
,
不適切処方
,
多職種連携
Keyword:
ポリファーマシー
,
不適切処方
,
多職種連携
pp.1517-1521
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001103
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透析患者のポリファーマシーの要因として,① 合併疾患の症状に対する処方や予防薬,② 潜在的に不適切な処方(PIMs),③ 副作用症状に対する処方や薬物相互作用,④ 服薬状況の確認不足などが挙げられる.ポリファーマシーへ介入する際は,臓器別・疾患別の対応ではなく患者全体を診て,処方薬を見直す必要がある.減薬にあたっては,すべての投与薬の処方理由を確認し,優先順位を考える.また,患者の服薬アドヒアランス向上も重要である.透析患者の場合,食事療法や生活管理を行うことが減薬につながるため,薬剤師や看護師,管理栄養士を含めた多職種が連携し,患者に有効で安全な薬物療法を提供する必要がある.
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