透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
高齢者 CQ 52 透析患者のポリファーマシーへの対策はどのように行いますか?
筒井 貴朗
1
,
伊藤 恭子
1
,
永野 伸郎
1,2
1日高会日高病院腎臓病治療センター
2日高会日高病院日高学術研究センター
キーワード:
ポリファーマシー
,
薬物有害事象
,
減薬手順
,
高齢者の特性
,
多職種連携
,
患者の思い
Keyword:
ポリファーマシー
,
薬物有害事象
,
減薬手順
,
高齢者の特性
,
多職種連携
,
患者の思い
pp.897-900
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000576
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Ⅰ医学的背景
ポリファーマシーは薬物有害事象を筆頭に多くの不利益をもたらす.
高齢透析患者は不定愁訴に加え多くの合併症を抱えており,容易にポリファーマシーに陥りやすい.
Ⅱキュア
多職種でただちに取り組むべき問題である.
認知機能の急速な低下や転倒がみられた場合は,薬物有害事象を考慮する.
減薬手順には種々のガイドラインやクライテリアが活用できるが,最終的には医療者の経験的判断に委ねられる.
Ⅲケア
高齢者特有の精神面,身体面,生活状況を考慮する.
予防的薬剤は予後を加味して継続の適否を判断する.
減薬を強制するのではなく,患者の思いを尊重し,慎重かつ丁寧に合意を形成していく.
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