Japanese
English
入門講座 リハビリテーション患者のための薬剤管理・3
“潜在的に不適切な”薬剤処方とリハビリテーション
Potentially inappropriate medication prescriptions and rehabilitation
牧 宏樹
1,2
Hiroki Maki
1,2
1甲府市地域医療センター救急調剤薬局
2NTTデータ公共統括本部第四公共事業本部ヘルスケア事業部
1Department of Pharmacy, Kofu City Regional Medical Center
2Healthcare Division Fourth Public Sector, NTT Data
キーワード:
高齢者薬物療法
,
薬物有害事象
,
サルコペニア・フレイル
,
多職種連携
Keyword:
高齢者薬物療法
,
薬物有害事象
,
サルコペニア・フレイル
,
多職種連携
pp.701-706
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530070701
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はじめに
高齢者の薬物療法において“潜在的に不適切な”薬剤処方はよく遭遇する問題である.また,リハビリテーションのアウトカムにも影響を与えることから,それらの検出ツールや対応についても知っておく必要がある.リハビリテーションの効果を高めるためにはリハビリテーション薬剤の考え方を取り入れて国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF,図1)の視点で患者を捉え,生活機能の維持や向上をめざし,処方の適正化を推進していく必要がある.そのためにも“潜在的に不適切な”薬剤処方の対応は重要であり,多職種で連携しアプローチすることが望ましい.本稿ではこれらについて解説する.

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