特集 透析患者の支持療法
12.感染症予防
原田 孝司
1
,
舩越 哲
1
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
感染経路
,
環境設備
,
ワクチン接種
,
肺炎球菌ワクチン
Keyword:
感染経路
,
環境設備
,
ワクチン接種
,
肺炎球菌ワクチン
pp.1523-1529
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001104
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透析患者は易感染性であり,透析室で集団治療を行うという治療環境から院内感染を引き起こしやすいため,病原体の感染経路に合わせた感染症予防対策が要求される.また,環境対策に当たり,透析室設備(照明,環境清浄度,換気と空気清浄度,ベッド配置など)の整備が必要である.感染予防には,ワクチン接種が推奨されている.肝炎ウイルス,インフルエンザウイルスではワクチン接種が感染予防,重症化予防に寄与しているが,高齢透析患者の死亡要因に重要な位置を占める肺炎でも,肺炎球菌ワクチン接種率の上昇により肺炎での死亡率低下が期待される.
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