特集 在宅血液透析の勧め―円滑導入のためのノウハウ
9.離脱の状況
熊谷 昌樹
1
1坂井瑠実クリニック臨床工学科
キーワード:
在宅血液透析
,
離脱
,
介助者
Keyword:
在宅血液透析
,
離脱
,
介助者
pp.1293-1298
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001050
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在宅血液透析(HHD)はまだ普及しているとはいえない.その理由としては,HHD は危険であるという認識が強いためである.そのためHHD を離脱するに至った理由を検討し,今後HHD が発展していくうえで障壁となる事象を取り除く必要がある.HHD 特有の離脱理由はシャント感染と介助者を理由とするものであり,当院では患者の対応力を原因としたものや高齢化による離脱はない. そのため年齢など一律な離脱基準を設けるのではなく,患者個々にHHD を継続可能か判断することが大事である.また患者とともにHHD を行う介助者の存在は大きく,その負担軽減もHHD を長く続けるためには重要な課題であるといえる.
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