連載
え? 知らないの?バスキュラーアクセスカテーテルの使い方
此内 緑
1
,
峰松 佑輔
1
,
上岡 晃一
2
1大阪大学医学部附属病院 臨床工学部
2東京医科大学病院 臨床工学部
pp.652-657
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201232
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救急・集中治療領域では,急性・慢性腎障害や敗血症での持続的血液浄化療法continuous blood purification therapy(CBP)やアフェレシス療法を施行する際,緊急にバスキュラーアクセス(VA)の確保が必要となる。特に重症病態においては,血行動態維持の観点から持続的な治療となることが多い。そのため安定した血流量を維持させることは,アラームによる治療中断やそれに伴う回路内凝固の抑制にもつながり,患者と医療者の負担を軽減させるとして,これまでにさまざまな検討がなされてきた1〜4)。本稿では,急性期のVAカテーテル(ブラッドアクセスカテーテル)として一般的に使用される非カフ型カテーテルnon-cuffed catheter(NCC)のダブルルーメン以上のものについて文献をもとに概説する。
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